和歌山の海について

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■紀伊半島・黒潮の恵み

和歌山県は紀伊半島の西南、本州の中でも最南端に位置し一年を通じて気候が温暖な土地です。そしてその海岸線は600キロメートルを超え、「木の国」の名の通り緑豊かな森林が残っており、近年世界遺産に指定された「熊野古道」に象徴される歴史と文化の宝庫でもあります。

 その和歌山の海が最も影響を受けてるのが、紀伊半島の沖合いを流れる黒潮です。黒潮はフィリピン東部から北上してくる暖流で、南方からたくさんの生物を運び和歌山に温暖な気候をもたらしているのです。そのため、はるか南の島に行かなくても、海中では色とりどりな熱帯魚や珊瑚の群生がみられるのです。

<季節来遊魚の現れる海>

 太平洋岸を流れる黒潮は琉球列島の西側を北上し、足摺岬沖・室戸岬沖を経て和歌山県南部の沖を通過します。この黒潮に運ばれる形で、東南アジア・沖縄地方で見られる熱帯魚が卵もしくは稚魚の段階で1年中和歌山の海に流されてきてるのです。ただ、これらの熱帯魚は水温が低いと生きていけません。水温の高くなる夏の間に育ち、ちょうど人間の目につく大きさになるのが秋くらいで、その多くは冬の水温に耐え切れず死んでしまいます。そしてこれらの生物たちは、専門的な言葉では「無効分散」、一般的には死滅回遊魚と呼ばれていますが、結構悲しい言葉ですので個人的には「季節来遊魚」という言葉を使ってます。

■南紀白浜・田辺の水温情報

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月

12月

上旬 18 17 16 18 20 22 25 27 27 27 23 20
中旬 18 17 17 18 21 23 26 28 27 25 22 19
下旬 17 16 18 20 22 24 27 28 27 24 20 17

※データ:2003年度田辺沖水中温度
黒潮の流れる様子 → 農林水産総合技術センターホームページ

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